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ふるつき

記事と内容がないです

俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する

kosen14s読書会2ndは終了していますが、kosen14s読書会2ndの記事としておきます。

kosen14s.github.io

 「高専生」を描いた「異世界ファンタジー」ということでちょっと話題になったらしく、私のもとにも情報が流れてきました。現役&OB高専生推奨とか書かれていてもうこの時点でそんなに期待してはいませんでしたが、正月に本屋さんで見つけたので購入しました。心のなかでは高専生異世界本と呼んでます。

 多分この本の対象とする敵の一人であるところの高専生なので、読んだ感想というか思うところについて書いていこうと思います。

 とはいえ、私が抱いた結論は、文章が未熟なので商業書籍としては残念だなというもので、私が(他の読者に)主張したいのはこの物語で描かれているのが高専生の典型 ではないんだよ ということです。とはいえ、試みは面白いし、高専生からちゃんと小説家になっているのはとても立派なことだと思います。みんなに買おうとすすめることはできませんが、高専生なら読んでみれば、くらいには思っています。

 書き方とかストーリーの展開とかは、はっきりいって未熟だと思います。出版されてたら出直してくださいって思うけど、小説家になろうに投稿されていたら、「よく書けているし追っかけてみようかな」と思うレベルだと思います。それは会話の気取り方がそうなんかじゃないかなーとか、なんか地の文が目につくなーとかその程度の感覚的なことしか私にはわからないのですが、ちゃんと書けている人の文章に比べると見劣りしてしまい、それは読者が求めているレベルに届いていないのではないかと思います(ラノベなのでそんなもの、とは思いたくないです)。

 一方で高専生を、異世界を、よく描けているかといえば、それはよくわかりません。この物語の登場人物に私や私の知り合いの高専生はいなかったけれど、高専生はいろんな方向に尖っているので、たとえばロボコンとかそういう界隈にはこういう人々がいるのかもしれませんが、私の観測範囲の高専生ではないですね(これが、この物語で描かれているのが高専生の典型ではないという話で、高専生にもいろいろいてややこしいのです。高専高専生がその他大勢と少なからずずれているという認識は高専生に共通しているんじゃないかなと思っていますがそのくらいです)。

 高専生に比べると、異世界は、なんというか「典型に沿っているんだけど、原理をちゃんと考えている」感じがあってよいです。これなら「なんで転移してしまったのか」問題にも合理的な説明がつくんじゃないかと期待できそうです。そっちに思考を持っていかれすぎて、「人々の生活」とか、「彼らの生活」みたいなところに十分に焦点が当たっているかはちょっと疑問ですが(普通こういう思考になるか? みたいなところを物語の都合上理由をすっ飛ばしていると感じられる点があって、物語だからいいのかもしれないけど、しっかり考えてほしかったという「思ってたんと違う」感が拭えないのがいやという話です)。


 何が書きたいのか、書きたかったのかわからない感じになってしまいましたが、つまりそういうことです。私はこれの続きを買おうとも読みたいともそんなに思いませんが、とある高専生の非日常なサンプルケースとして読んでみたり、高専卒の作家がどんなお話を紡いでいるのかを見てみたりする分には面白いのではないかと思います。読むときはくれぐれも、「これが高専生のすべてではない 」ということを念頭において楽しんでもらえればと思います。